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(前回第三話のあらまし)人工知能の研究開発にはじまり、ついにはコンピュータ・グラフィックスにも着手したSymbolics社は、時代の流れと共に確実に進化していった。一方、国内でも日本法人である日本シンボリックスが活発に活動をはじめていた。いまからちょうど10年前(執筆当時)に当たる1987年、激動のCG元年が始まる。 |
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米国Symbolics社が、1985年に発表したSymbolics3650は、グラフィックス仕様のモデルにも注目が集まった。人工知能の研究だけにとどまらず、グラフィックス方面にも果敢に開発を進めた成果が現われたのである。 |
| 1987年、コンピュータ・グラフィックスという言葉が世の中に定着し初めたこの年、日本国内ではまだマシンを保有する所は数少なかったが、世界的にはWavefrontTechnology社のシステムが200システム弱(日本国内15)、AliasReserch社のシステムが100システム強(日本国内15)出荷されていた頃、Symbolicsはゆうに200システム以上納入されていた。 |
| 日本では、NTTが国内初の携帯電話のサービスを開始。その形状から『かまぼこ電話』と呼ばれていた。ポケットベルは初めて数字を表示する様になった。
この年、国鉄分割民営化。JRが誕生した。にっけいでざいん創刊。 |
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| この年、米国Symbolics社は初のデモンストレーション短編映像である『STANLEY AND STELLA ; BREAKING THE ICE』を発表した。
この映像は日本では NICOGRAPH`87で公開され反響を呼んだ。
このデモ映像と共に、Geometry,Dynamics,Render,Paintのオールインワン・パッケージの概念が注目されたのである。 |
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| 大阪にある国際電気通信基礎技術研究所(通称 ATR)に納入された3650システムは、Pixar社のレンダリングエンジンとの間を16bit-MULTIBUSで接続し、当時としては想像を絶する速度で画像を生成した。
このシステムは『SCOPE(スコープ)』と呼ばれ、最先端のクリエイティブ・グラフィックス・システムとされた。
これらのシステムに後押しされ、Symbolicsは次第に世界中に浸透していった。 |
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| 翌1988年になると、先程も出てきた『Wavefront』や『Alias』以外にも、日本ユニシス(当時の日本ユニバック)と英国GPSA社による『ANTICS(アンティックス)』や米国キュービコンプ社の『PictureMaker(ピクチャメーカ)』などが次々と各方面に納入され、コンピュータ・グラフィックス業界は充実していった。 |
| Wavefrontのシステムは、プラットホームにSiliconGraphics社のIRIS3000シリーズ、IRIS4Dシリーズ、CRAYのCRAY2、SunMicroSystems社のSUN3シリーズなどを使用し、システム価格を日本円で2,000万円〜としていた。AliasのシステムもSiliconGraphics社のIRIS3000シリーズ、IRIS4Dシリーズをプラットホームとしてシステム価格を2,300万円〜としていた。一方、IBM PC/ATベースでシステムを組んでいたキュービコンプ社のPictureMakerは、1,100万円〜としていた。 |
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| その様な中、Symbolicsは専用ハードウエアをベースに、放送用映像信号出力を装備し2,825万円〜として、放送業界にも注目されていたのである。当時、ビデオ出力をするためのフレームバッファは2,000万円ほどしていた事からみても、Symbolicsのグラフィックスに対する姿勢がうかがえたのである。
この年にSymbolicsは、最終的に全世界で5,000システム(グラフィックス仕様は1,300)納入され、日本でもATRやNTTをはじめとして270セットが納入された。 |
| また、開発チームはAppleComputer社の初のカラーマシンである『Macintosh II』を利用した『Mac Ivory(マック・アイボリー)』をこの年の秋までに完成させると発表した。
このMac Ivoryは、Macintoshが持っている『NuBUS』と言われる内部バスにIvory ChipというSymbolics独自のCPUを装備させ、Mac OS上でSymbolicsのOSである『Genera(ジェネラ)』を起動させるもので、そのコストパフォーマンス性も注目された。
また同様にして、SunMicroSystems社のワークステーション『SPARC Station』にIvory Chipを搭載した『UX400』というシステムものちに注目される。 |
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| この年1988年の日本では、青函トンネルと瀬戸大橋開通。東京の地下鉄が全駅禁煙になった。 |
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※各名称は各社の登録商標です。
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