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SGIの歴史
SymbolicsとCGの歴史
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 この話は、1997年から1998年にかけてニチメングラフィックス(執筆当時)社内の協力を受け、ニチメングラフィックスのホームページに展開した「Symbolics」を中心としたCGの歴史ストーリーである。公開終了後も、一部で再開を望む声もあり時を経て現在ここに再編集して公開するものである。

 2002年秋 著;富永安憲

(はじめに)

 N-WORLDが、かつて一世を風靡した"Symbolics(シンボリックス)"から誕生したことは、あまり知られていない。(Symbolicsすら知らないユーザも多い)このストーリーで、CGの歴史と共に歩んできた"N"。その歴史を時代を遡って考証する。

 

第一話 黎明

 われわれ人類が今日までに幾度となく戦争を起こし、そしていつもその中に大発明があった。第二次世界大戦での大発明がレーダーだと言われている。現在の航空管制の心臓部になっているわけだが、実はコンピュータも第二次大戦のさなかに開発され始めたという。

 そもそも、米軍の弾道研究所での弾道計算の為に開発されたのがきっかけだと言われている。 しかし皮肉なことに、このプロジェクトが完成したのは第二次大戦の終戦の翌年の1946年。現在のコンピュータのようにディスプレイを持たないもので、計算結果は主にプリンタを使って紙に出力され、データの記録にはパンチカードなどが使われていた。

 そのコンピュータはおもに軍事目的の研究に使用された。

 その後、1951年になってようやく、商業用デジタルコンピュータ『UNIVAC I(ユニバック ワン)』が誕生する。『UNIVAC I』は、民間企業が利用するケースもあった。そしてすでにその頃、ベル電話研究所のV.ジュレズ博士が作った白と黒の点のパターンで描かれた作品が、世界で最初のコンピュータ・グラフィックスだと言われている。当時作られた多くの作品は、紙に羅列した文字列によってグラフィックを点描する手法が主流だった。

 これらのプリンタやプロッタで描かれた手法は1960年代まで続く。

 当時、コンピュータに触れる事ができたのはごく一部の科学者やエンジニアで、アーティストがコンピュータ・グラフィックスを創造することは考えられない事だった。

 1956年 MIT(マサチューセッツ工科大学)のジョン・マッカーシーによって提唱された”人工知能”(Artifical Intelligence, AI)は、人間の知的行動と同等な機能を、コンピュータという機械によって実現することを目的にスタートした。
●MIT(マサチューセッツ工科大学)
 マッカーシーは、1957年AI の研究に適したLISP(List Processing)言語を開発した。

 Lispは任意のデータ・オブジェクトを記号によって表現でき、またオブジェクト間の関係づけを”リスト”という形式を用いて記述できる言語であり、このリスト構造を操作することにより、人間が行う知的動作を機械(コンピュータ)によって模倣させることが可能になった。

 この言語は記号処理(Symbolic Processing)言語とも呼ばれ、のちに米国のアメリカン・エキスプレス社の人工知能による個人審査システムの中核にLisp Machineを鎮座させるまでに発展してゆく。


当時のテレビ放送は白黒。

日本では初めてたばこの自販機が登場。

第二話『3DCG誕生』へつづく・・・

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