この話は、1997年から1998年にかけてニチメングラフィックス(執筆当時;現/エヌジーシー)社内の協力を受け、ニチメングラフィックスのホームページに展開した「Symbolics」を中心としたCGの歴史ストーリーである。公開終了後も、一部で再開を望む声もあり時を経て現在ここに再編集して公開するものである。
2002年秋 著;富永安憲
(はじめに)
N-WORLDが、かつて一世を風靡した"Symbolics(シンボリックス)"から誕生したことは、あまり知られていない。(Symbolicsすら知らないユーザも多い)このストーリーで、CGの歴史と共に歩んできた"N"。その歴史を時代を遡って考証する。
第一話 黎明
われわれ人類が今日までに幾度となく戦争を起こし、そしていつもその中に大発明があった。第二次世界大戦での大発明がレーダーだと言われている。現在の航空管制の心臓部になっているわけだが、実はコンピュータも第二次大戦のさなかに開発され始めたという。
そのコンピュータはおもに軍事目的の研究に使用された。
これらのプリンタやプロッタで描かれた手法は1960年代まで続く。
Lispは任意のデータ・オブジェクトを記号によって表現でき、またオブジェクト間の関係づけを”リスト”という形式を用いて記述できる言語であり、このリスト構造を操作することにより、人間が行う知的動作を機械(コンピュータ)によって模倣させることが可能になった。
この言語は記号処理(Symbolic Processing)言語とも呼ばれ、のちに米国のアメリカン・エキスプレス社の人工知能による個人審査システムの中核にLisp Machineを鎮座させるまでに発展してゆく。
日本では初めてたばこの自販機が登場。
第二話『3DCG誕生』へつづく・・・