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9月の初め、プロデューサの井之上伸也氏の号令で青山にあるデザイン事務所にスタッフが集合した。というのも今回の演出を担当するのが、アートディレクタとしてCDジャケットなどを手がける(有)ファンタジスタの牧鉄馬氏だからである。当然、今回のニューマキシシングルのデザインもここの会社が担当している。
該当曲がダンサブルなスイング調であることから、少しレトロなアメリカの雰囲気で全体を構成する方向性で話は進んだ。
ところで今回、なぜ私が呼ばれたのかというとジャケットのデザインにも登場する「アイデアル君」というキャラクタと槇原敬之を競演させたいという演出サイドの意向からである。
またこの段階ではブルーバック撮影し、CGで作成したビルボードの前で槇原敬之が歌うというシーンも用意された。CGキャラクタの振り付けに関して、専門家にお願いしたほうがいいだろうという結論にも達した。
ただ一つ問題があるとしたら、時間の問題があった。撮影が行われてから編集まで1週間しか時間がないのである。事前に3Dアプリケーション上でキャラクタの振りだけ付けておいて、撮影後アングルを合わせて最終イメージをレンダリングする方法しかなさそうである。
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