designplex 寄稿 2001年11月号に掲載
TVCM制作
gaining through losing/
平井堅 渋谷で大合唱 篇
〜 誰も経験したことのない超多重合成 〜
終わってみると作業日数は約5日費やす結果となったが、編集最終日に試写に来た平井堅氏本人にも十分納得のいく仕上がりになったと我々一同自負している。
編集が終わると早速、MAVの方へ作業が渡された。演出の意向で今回撮影時に同録しておいた「平井堅氏のアカペラ」と「エキストラの大合唱」が実際にオーディオトラックに採用され、CDに収録されている楽曲は使用されなかった。エキストラとして参加されたファンの皆さんには嬉しい演出となったのではないだろうか。テレビスポットで平井堅氏と共演するばかりか、実際に自分達の歌声まで電波にのる事になったのだから。
各カットには適宜効果音が当てられ完パケとなった。
プロデューサの井之上氏は「当初、群集に関してCGで処理することも考えたが、ファンクラブの有志を募って実際に平井堅と一緒に撮影したことでファンの輝く表情が撮れたと思う。ファンと同じ目線に立つ平井堅の優しさや愛が、画面を通じてジーンと伝わるCMにしたかった。
制作日数も企画決定から納品まで30日という、通常のCM的考えでは制作不可能だっただろう。」と締めくくった。
back stage 裏の裏
●始まりは`98年5月…
今回の「平井堅を中心に群集が大合唱」というビジョンは、1998年5月に公演先の福岡で撮影された「Love Love Love」のプロモーションビデオに原点がある。これは平井堅自身が望んで実現したものだ。ファンの方々と体温が感じられるほどの間近で、目と目を合わせながら向き合って共に熱唱する、というスタイルが平井堅らしいところなのだ。そういう人柄が熱烈なファンを惹き付けているのだ、と演出のセキ★リュウジ氏は語る。
●インターネットを駆け巡る関連情報
今回、公式ファンクラブサイトでのエキストラ募集をはじめとして、困難であろう物事もインターネットを活用することで可能になることが色々と見えた。ネット上のMP3ファイル交換など音楽業界を取り巻く著作権問題もある中、逆に「活用」し便利に使うことが大切だということを改めて思う。撮影翌日にはあちこちのファンサイトで、こと細やかに撮影の様子や感想がレポートされた。そして、実際のオンエアを見ることのできなかった方の為に以下のサイトをご紹介しておく。
※ 2001年9月20日現在、以下のURLで本作品をご覧になれます。
〜 完 〜 アーカイブのトップページへ