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SGIの歴史
SymbolicsとCGの歴史
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designplex 寄稿 2001年11月号に掲載

 

TVCM制作

gaining through losing/

平井堅 渋谷で大合唱 篇

 

クライアント:(株)デフスターレコーズ
制作会社:(株)オクナック
PR:井之上伸也
PM:木下賢吾、志賀共記
演出:セキ★リュウジ
D.O.P:柳橋伸幸
Gaffer:横堀和宏
テクニカルCRD:岩佐和彦、竹谷卓郎
inferno:野田智雄
VFX & CG:富永安憲、SFX BROTHERS
出演:平井堅、ファン
構成・文●富永安憲
 step4  スタジオ撮影 〜 06.17 〜

 眠い目をこすりながらしかし、万全の準備に確かな自信さえ感じていたであろうスタッフの面々は、早朝5:30にスタジオ入りしはじめた。というのも平井堅氏本人が午後一番には浦安のイクスピアリにあるJ-WAVE特設スタジオに向かわなくてはいけないということで、なるべく早い時間からシューティングしていこうということになっていたのである。

 昨夜(先程?!)までの十分な準備を再確認していると程なく、平井堅氏がスタジオ入りする。エキストラ(ファンクラブ有志)が集合するまでの間、大合唱シーン撮影時にスタジオ内に流すための平井堅氏アカペラでの歌声録音や平井堅氏ソロでのシーンの撮影が進んだ。

 エキストラは最終的に約500名、集合時間の朝8:30に京王多摩川駅から警備員の誘導の元、続々とスタジオ前に集結した。「普段、渋谷に出かける時の服装で」といった指示が出されていて、一見するとまちまちな格好で一体どの様な集団なのかは想像できないほど自然な群集である。年代も様々で平井堅氏のファン層の広さが感じられた。

 エキストラがスタジオに入るとプロデューサより前説の後、合唱する部分の歌の練習を行った。歌詞が英語である部分にも関わらず、今ここで初めて聞いた曲とは思えないほどの早さで曲を覚えてしまう辺り、さすが熱心なファンの方たちであると関心する。

 撮影は順調に進み昼頃には予定通り、平井堅氏がスタジオアウトとなり続いてエキストラのみのシーンの撮影に入った。群集がパターンにならないように入れ替わり立ち代りエキストラを入れ替え数十カットもの撮影が夜遅くまで行われた。エキストラは何段階かで少しずつ解散していったが、帰路につくファンの皆さんには熱い感謝の拍手で見送った。我々スタッフ一同にとっても忘れられない印象的な撮影となった。

※ 有志で朝から夜遅くまで、暑いスタジオ内でほとんど立ちっぱなしにも関わらず、文句一つ言わないばかりか熱心に演技してくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

 step5  素材加工 〜フィルムからデジタル〜

 撮影された35mmフィルム(ムービー)は、現像ののち、テレシネ工程でデジタルビデオデータとなる。一方、空撮のブローニー(スティル)は当初、所有のフラットヘッドスキャナでデジタル化する予定であったが、トライアンドエラーの結果、解像度が足りないことが判明した。

 計算で必要解像度が2,000dpi近く必要ということが判明し、急遽サービスビューロでスキャンすることになった。映像制作の現場では通常、ドラムスキャナ等が必要なほどの解像度を扱うことはないので、そう言った意味でも珍しいケースといえるだろう。

 スキャンしたデータは合成作業で使用されるinfernoの最大取扱イメージサイズである「6,224x4,096(RGB各8bit時)」に近いかたちを維持し、渋谷駅前から109前までの間に写っている全ての人物と車などを消す作業を行った。

 また、街路樹など樹木は群集合成時に前後関係に問題がでるため、MAYAのPeintEffectを使って元のイメージにある樹木に限りなく近い形に作成し、群集合成後に上から被せることにした。

 こうしてクリーンアップされた空撮のイメージは、今回の撮影監督である柳橋伸幸氏の監修によりムービーの方のテレシネイメージとマッチングするようにcombustionでカラーコレクションなどを使って色変換した。Infernoの最大イメージのデータを自前のマシン+combustion上でinfernoと同等のカラーコレクションできるのは非常に有効であった。

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