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SGIの歴史
SymbolicsとCGの歴史
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designplex 寄稿 2001年11月号に掲載

 

TVCM制作

gaining through losing/

平井堅 渋谷で大合唱 篇

 

クライアント:(株)デフスターレコーズ
制作会社:(株)オクナック
PR:井之上伸也
PM:木下賢吾、志賀共記
演出:セキ★リュウジ
D.O.P:柳橋伸幸
Gaffer:横堀和宏
テクニカルCRD:岩佐和彦、竹谷卓郎
inferno:野田智雄
VFX & CG:富永安憲、SFX BROTHERS
出演:平井堅、ファン
構成・文●富永安憲
 step2  背景撮り 〜地上から、上空から〜

 制作部が作成した絵コンテも程なく上がり、具体的に素材準備に入った。背景に使われる渋谷の町並みは空からヘリによる空撮と地上班のステディカムとが一斉に行われた。空撮のヘリコプターは浦安ヘリポートから離陸し井之上氏が搭乗した。梅雨時にもかかわらず幸いにも撮影当日は狙っていた「薄曇り」の状態で、早くも同日夕方にはSMEスタジオビルに現像されたばかりの空撮のブローニー(スティル)と、ステディカムのビジコン出力ビデオ(VHS)が届けられた。地上班はほぼ狙い通りの画が収められ、空撮の方だけもう少しアングルを追求するということで、翌朝再び渋谷上空を飛び無事に素材を収めることができた。

 この頃並行して平井堅オフィシャルファンクラブのウェブサイトでは、スタジオ撮影の群集エキストラの募集が行われ、予想を超える数の希望者が名乗りを挙げていた。目まぐるしく時間が過ぎていく中、スタジオ撮影に向けて着々と準備が進んでいった。


 step3  撮影前日 〜緑色の世界〜

 いよいよ撮影前日、大映調布スタジオでは翌日早朝からの撮影に備えてグリーンバックの吊り込み、照明部の仕込み、特機の搬入・組立て、撮影部のアングル調整や立ち位置確認などが行われた。

 大空間で大人数の群集を撮影するというだけでも大変な騒ぎだが、今回はアルバムのタイトルチューンでもある「gaining through losing」の歌詞にもあるように「雨雲切れて、光が差す」という屋外の設定なので、太陽光に近い特性を持ちながらタングステン球のように熱を出さないHMIが用意された。最も大きいものは18KW(!!)という大光量の灯体が複数用意された。ただひたすら緑色で何もない空間で、合成後の仕上がりイメージを想像しながら、着々とシーン毎のステージが決められていった。撮影に使用されるカメラは、Arriflexの435というハイスピード撮影可能な35mmカメラと、同じく35mmで音声を同録する時の為にフィルム走行音が少ないPanavisionの物が用意された。特機には俯瞰の群集を撮るためにスコーピオヘッド(カメラリモート)を付けたペガサスクレーン、背景撮りのステディカムのアングルに合わせるために複雑なアングル撮影ができるスーパーパンサー(油圧可動ドリー)などが用意された。カメラテストは翌朝まで続き、スタッフはほとんど睡眠をとることもできず撮影当日を迎えることとなった。

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